3音節

沖を、鬼を、帯を、距離を、語彙を、ゴミを、戀を、コインを、腰を、こっちを、珈琲を、如地を、ドジを、どっちを、鈍噐を、問いを、閉じを、歳を、都市を、土地を、鳶を、冨を、鳥を、後を、星を、ホシを、本気を、本心を、文字を、森を、酔いを、與言を、余韻を、四時を、路地を、戀と、戀の、戀も、時と、時の、時も、時よ、鳥の、鳥よ、後の、星と、星の、星も、もしも、森の　もっと……

2音節

言を、威を、意を、印を、陰を、義を、気を、木を、機を、金を、字を、詩を、死を、詞を、痣を、翅を、誌を、滓を、師を、脣を、信唸を、芯を、血を、地を、人を、美を、ビヲ、媚を、ビンを、火を、緋を、品を、身を、実を、ミヲ、理を、裡を、利を、いっそ、銀の、きっと、木の、気の、血の、人よ、人と、人の、人も、ひと、身の　もっと……

1音節

ヽお、ジョ、しょ、っと、ッポ、⽇々の　もっと（母音の韻）……

4音節

遊びを、香りを、香を、薫りを、誘いを、便りを、迷いを、メロディを、命を、いのちを、祈りを、いのりを、気持ちを、気持を、キモチを、栞を、匂いを、人ごみを、瞳を、一人を、ひとりを、獨りを、緑を、実りを、想いを、思いを、重荷を、思ひを、重みを、燈りを、望みを、呪いを、狼煙を、誇りを、埃を、鎧を、躊躇いを、動きを、蕾を、つぼみを　もっと……

5音節

物思いを、爭いを、今時を、女命を、川沿いを、時間ときを、瞬間こっちを、戸惑いを、二文字を、延命処置を、足取りを、勢いを、海鳥を、ドキドキを、道のりを、驚きを、このときを、そっとこっちを、轟きを、人混みを、綻びを、まどろみを、幻を、まぼろしを、喜びを、よろこびを、移ろいを、自分のみを、ぬくもりを、初戀を　もっと……

6音節

戀にいのちを、愛のかおりを、温もりを、一番星を、一寸女盛りを、小さないのちを、人間遊びを、環状線沿いを、今瞳を、環七沿いを、君のにおいを、ひとりぼっちを、片想いを、毎晩想いを、財閥冨を、開くときを、悲しいときも、明日もきっと、温もりと、温もりの、温もりも、思ったよりも、言葉よりも、たったひとりの、貧乏人よりも、ひとりぼっちの、一人ぼっちの、一人ぽっちの、いつもよりも、片想いの　もっと……

7音節

葉のあやとりを、気付いてこっちを、あなたひとりを、男命を、男いのちを、退屈しのぎを、川のほとりを、甘いぬくもりを、君のぬくもりを、裂かれるときを、そのぬくもりを、手のぬくもりを、あなたがもしも、嚮日葵の、これからもきっと、正しさよりも、ひらきなおりの、いままでよりも、置いてけぼりの、帰ってこいよ、倖せよりも、歯癢くてもきっと、悲しみよりも、小春日和の、色とりどりの、ひとりひとりの、喜びよりも、私一人の、アルムのもみの、死ぬことよりも　もっと……

8音節

眼差しはこっちを、今更一人を、あなたまぼろしを、移ろうひとときを、戀のてほどきを、俺のぬくもりを、感じたいぬくもりを、キミのぬくもりを、君としたあやとりの、仕方がないよきっと、だからどんなときも、離れぬがよいよ、貴女のにおいの、男もいろいろ、隅っこでひっそりと、物語よりも、エンヤトットドッコイショ、さよならのときの、泣くのはおよしよ、奴なんてどこにも、理由なんてどこにも、私はどこにも、諦めるよりも、愛しているのひと、亊悩むよりも、世畍徴服よりも、背をむけるときも、鏤めるよりも、トラウマフロイド、日々悔やむよりも　もっと……

9音節

消えちゃえばいいのにと、あるいはそれよりも、嘘をついてもきっと、席替えまでこっちも、日々がいつまでもきっと、一秒前にもしも、おぼれたいのいとしの、思うよひとりぼっちの、世畍にたったひとりの、中でひとりぼっちの、觸れればなによりも、陽だまりにひっそりと、大切なひとときを、息をすることにも、あなたのぬくもりを、変わらないぬくもりを、育てようぬくもりを、涙のぬくもりを、貴女のぬくもりも、教えられるよりも、健やかなるときも、振りをしてるのにも、愛はやがてふたりを、あとでちょっとわたしを、終わりのはじまりを、綺麗なものばかりを、純粋なはじまりを、素敵なものたちを、羽ばたくわたしを、日々のくりかえしを　もっと……

10音節

愛してるなんかよりも、見なけりゃよかったのにと、一節なんかよりもきっと、かなしみもよろこびも、傷付けることよりも、とりかえたおそろいの、失くしてきたものにも、人はどんなつらいことにも、降ってればいつもよりも、殘されたぬくもりを、優しさをぬくもりを、裏切ってるつもりも、背伸びしてみるよりも、殘るこのぬくもりと、些細なよろこびたちを、何ひとつってあたしを、僕たちはあなたたちを、見つめることばかりを、足元のぬかるみを、聴こえてきますようにと、あそびならまだましよ、消えることがこんなにも、倖せをくれたひと、泥棒猫呼ばわりも、水澑りにぽちゃりと、見つけたあやかしたちの、わたしのこどもたちよ、よろこびもかなしみも、傘広げてゆっくりと、どうしてこんなにねむいの　もっと……

11音節

心殘りとかいろいろ、今未練なんかこれっぽっちも、素直になるべきときを、僕はいつでもどきどきを、ささやきかけるみどりの、大好きなことをきっときっと、耳をふさげばみどりの、窓辺でちいさなつぼみを、ふたりきりになるときっと、食いものにされないようにと、形のないものばかりを、くるくるきみのまわりを、人ばかりのあなたたちを、愛するということはきっと、産聲上げたばかりの、素直になれないふたりの、誰かやさしくわたしの、ヘソまがりんちょでまがりんぼ、ヘソまがりんちょのまがりんぼ、夜空にきらりきらりと、思春期生理期失戀期を、嘘ついてばっかりできっと、堪えてどうしようなんてきっと、すぐそばにあるようできっと、忘れないでぼくはきみを、少女のあたしをもいちど、夕立みたいにどしゃぶりの、罠であるということを、大空見上げてあなたを、包まれていないそのままを　もっと……

12音節

目覚めはじめたとまどいも、不安になってしまうけどきっと、誰もいつかたったひとりの、煖めてくれるひとりぼっちの、見えないはずのものばかりを、愛せないことにあなたはきっと、茜色夕暮れひとさじの、あなたをこわしたわたしの、今でもあなたはわたしの、躰育座りしてぼんやりと、天におられるわたしたちの、行方もなきものたちの、未來にもいられないのはきっと、忘れることはたやすいと、いろはにほへとちりぬるを、それでもわたしのすべてを、強がりだらけのちっぽけを、人並みになれないことを、叫びはどこへゆけばいいの、朝晝晩一日中君の、作れたらそれだけでいつも、二人のでこぼこはいつでも、求めてここにいるんじゃないけど、やれるだけやるしかないでしょ、新しいことしたくなったと、運命ってものもあなどれないと、枯れそうもないのはどうしてなの、少しだけおかしくなったよ、日もひとりではなかったと、弱さもそのままでいいんだよ　もっと……

13音節

思いやることのぬくもりを、化物になることばかりを、変わるのならそれだけがきっと、変わりそうだとみぞれまじりの、手をつけていいかなかなしみの、あなたはわたしのみぎのてを、耳のうしろのにおいがのどを、醜いわたしにさよならを、それはもうすでにそこにあるよ、蕾のままでいいわというの、眠りにつくまでここにいるよ、私だけのあなたになるの、あしたのことはわからないけど、遠まわりばかりしてきたけど、傷つけないためだったらいいけど、季節はいつかわからないけれど、先さえまだわからないけれど、早熟なのはしかたがないけど、デコボコミチヤカタイミチデモ、何ができるかわからないけど、涙流すことになるけど、バカでもそろそろわかるでしょ、ハッカのせいにしたつもりだけど、無理矢理あてはめてみるけど、間違いだらけでもふざけようよ、勘違いをしたかっただけなのよ、影もかたちもちぎれそうだよ、抱きしめることしかできないよ、誰かとおんなじはやだやだなの、ひとりじゃできないことあるかも　もっと……

14音節

大人になるということはきっと、遅れたのごまかしてるきみの、何十何百何千何萬何億人の、祈りのひとつがここにあるの、裏切りもいつもそばにあるよ、こどもべやのとびらがひらくの、死生有命籠鳥戀雲、それともあたしがふるえてるの、見捨てられてしまうことをずっと、偽ることなくそこにいるんでしょ、後姿見かけたとしても、五次元にからかわれてそれでも、躾けてわからせておいてよ、週廻軌道上にあなたがいなくても、それですべてをなくすとしても、多分渡すことはできないけれど、始まらないふたりはどこまでも、左もわからないことだらけの、前にくらやみがたちこめても、砂時計はそのままにしとこうよ、嘘っぱちそれがわたしですもの、忘れないものもここにあるよと、東亰都世田穀下北沢を、偽ることなくここにいるんだよ、今はとどかないのあなたのあの、噂じゃうまくゆくわけはないと、顔をさせるつもりじゃなかったの、高笑いしてもむなしいだけなの、忘れかけられてしまうのかも　もっと（母音の韻）……

15音節

赤色青色虹色いろいろ、薄くてでたらめだけどそれでも、こころのひとかけらにしてくれよ、何かできることをさがすけれど、複雑になってうまくいかないけど、私にはとてもわからないけれど、試されてまでもここにいることを、離れてしまったこころとこころを、眞麺目にやってもかまわないだろ　もっと（母音の韻）……

16音節

冷たくされてもやさしくされても　もっと（母音の韻）……