3音節

奧に、音符に、虚無に、五分に、酷に、越すに、コップに、今春に、褥に、色に、俗に、毒に、特に、とっくに、取るに、とるに、僕に、ボクに、ぼくに、ポップに、慾に、余分に、ろくに、陸に、ロクに、ロックに、贈り、送り、極意、こぶし、小雪、小指、贖い、素振り、背き、叛き、どっぷり、ドップリ、どんぐり、得意、匿い、トクリ、とっぷり、ひょっくり、ぽつり、ポツリ、屠り、黙示、慾し、夜い　もっと……

2音節

生に、倶に、句に、躯に、區に、君に、順に、朱に、濬い、巣に、ツに、奮い、腑に、譜に、無に、無二、湯に、浮き、打ち、撃ち、生み、売り、食い、朽ち、組み、繰り、くり、吸い、好き、透き、スキ、過ぎ、澂み、住み、擦り、すり、突き、付き、継ぎ、積み、縫い、抜き、脱ぎ、塗り、吹き、踏み、振り、ふり、フリ、揺り　もっと……

1音節

唸い、⽴ち　もっと（母音の韻）……

4音節

強慾に、恍惚に、王國に、唐突に、法則に、もうとっくに、盲目に、蝋燭に、ロウソクに、安息に、外國に、家族に、感觸に、キャンドルに、殘酷に、鎖骨に、タイトルに、他國に、天國に、冷酷に、霊力に、異國に、引力に、記憶に、地獄に、時刻に、漆黒に、瀋黙に、深緑に、美食に、一つに、ひとつに、魅力に、如くに、孤獨に、祖國に、露骨に、重力に、君色に、不徳に　もっと……

5音節

以上僕に、昨日夜に、五臓六腑に、暴赱族に、親ぞくに、君はとっくに、齣來ずに、賽はとっくに、修羅廼國、ドアノブに、額夜に、ベアトップに、眞直ぐに、一度君に、承認慾に、垂直に、赤色に、旅色に、追憶に、勇気僕に、瑠璃色に、嘘色に、九つに、滅ぼすに、無重力に、約束に、緑色に、一度振り、朧月、雄々し　もっと……

6音節

愛なんかとっくに、貴方色に、一番奧に、俺はとっくに、時代はとっくに、天使はぼくに、涙色に、バスタオルに、夜はとくに、境畍線とっくに、そうしてとっくに、受信ひとつに、いつもぼくに、日のぼくに、孫もとっくに、毛布もとっくに、言葉をくり、少年がぽつり、隙間をすり、誰かとすり、絵もてをすり、命をすり、至誠ひとすじ、ぽつりぽつり、ポツリポツリ、頬のひとすじ、死ぬほどすき、そんなものすり、引いたこのくじ、弱いうそつき　もっと……

7音節

トオトロジイぼくに、廻路はとっくに、夢ならとっくに、理觧齣來ずに、酒もあおるし、手のひらをすり、しあわせのくに、石楠花色に、愛しておゆき、見上げてぽつり、一躰何色に、今宵一つに、天國地獄に、ドロリひとつに、肌赤色に、ふたりひとつに、あなたひとすじ、涙ひとすじ、人混みをすり、僕達のすき、惚れてひとすじ、蜜をひとくち、一番近くに、傘もささずに、心深くに、伝えられずに、涙見せずに、忘れられずに、何もできずに、僕はまっすぐに　もっと……

8音節

侭きたろうそくに、希望的観測に、普通だったらとっくに、遅くまでほっつき、心がひとつに、心はひとつに、桜月夜に、涙がひとすじ、まごころひとすじ、初期衝動もとっくに、ホワイトナイトのふり、夕焼けはよそゆき、雨傘持たずに、何もわからずに、恥ずかしがらずに、母もわからずに、一人殘らずに、訳もわからずに、私をふたつに、受けとめられずに、顔色変えずに、素直になれずに、優しくなれずに、言葉にできずに、さよならできずに、感じたことすぐに、スナッフフイルムに、スナップフイルムに、とにかくまっすぐに、どうしてまたすぐに　もっと……

9音節

そんなのあればとっくに、あのどれかひとつに、哀しみもひとつに、そんなすべてひとつに、あさとひるとよるに、テニロボランドロフシ、先さえわからずに、自分らしさってやつに、なりふりかまわずに、優しさなくさずに、額縁になれずに、戀人になれずに、なにかにもなれずに、何のよそおいもせずに、必要起こされずに、程忘れられずに、雪になりきれずに、変えることできずに、身働きできずに、私のくちびるに、消えちまったよすぐに、齣さなくちゃすぐに、持ってたいけどすぐに、あなたにひざまずき、うれしいのだってあるし、気付いてもいないうち、無しちょっとひとやすみ、やすらかにおやすみ、祝福のさえずり、鼻歌をついつい　もっと……

10音節

貴女忘れるやうに、何もふりかえらずに、そこはかとなくだるい、慾しいのなるべくたっぷり、未練がましくのたうち、呼吸止められもせずに、嫌がったらぶたれるし、祝福してくれるし、鶫のようにさえずり、やりたいこともできずに、神様もきっとびっくり、明日になればすぐに、雲のかたちがゆっくり、艸をかみながらゆっくり、月夜をしゅるるしゅるり、涙がしゅるるしゅるり、愛するあなたのために、倖せになるために、同じでありますように、壊れてしまわぬように、嘲笑うかのように、何もなかったかのように、涙がこぼれないように、百年続きますように、忘れてしまわぬように、あなたがくればいいのに、心震えるほどに、好きになれたらいいのに、瞼閉じればそこに、愛のままにわがままに　もっと……

11音節

壊れたすべてがぼくに、まばたきひとつひとつに、私のことかまわずに、具躰的でわかりやすい、アスミスズナアナミエツニ、刻みこむこともせずに、青春最終廻後退寸前君に、誰一人奪われずに、待ってろよあきらめずに、アルバムパラパラめくり、彼もかなりがんばってるし、さらさらのおでこがにくい、掴んだものはすぐにすり、矢印みたいにまっすぐに、知らないままひとりすすり、今のわたしそれなりに、燈りつけましょぼんぼりに、笑顔見続けるために、抱きしめてもらうために、明日消えちゃってもいいように、シアワセでありますように、倖せでありますように、倖せになりますように、聴かせてあげられるのに、言葉みつからぬほどに、抱きしめられたらいいのに、通りにしただけだったのに、喉まできてるっていうのに、話しかけちゃだめなのに、いつでもどこでもみんなに　もっと……

12音節

青いことしかわからずに、敵もちょっとだけひとやすみ、治らないあたしをしらんぷり、臆病わがままになれずに、一番好きなあなたとめぐり、貴方とここからまっすぐに、天気雨だからまたすぐに、知りすぎてしまったばかりに、鬼蜘蛛一族狐に、背負わせてしまわないように、何亊もなかったかのように、僕のものになりますように、おいらみたいになっちまうのに、風はこんなにあたたかいのに、心蝕むだけなのに、倖せにできやしないのに、知らないことばかりだってのに、全部溶けてしまえばいいのに、太陽はとってもあかるいのに、違うからおもしろいのに、ちのうえにへいわがみこころに、何でもやってあげられるのに、不確かだがあたたかいものに、ポイントがひとつありゃいいのに、むかしむかしあるところに、無理をしていたわけじゃないのに、病のことをしどろもどろに、価値などわからないやつらに、気づいたのあなたがこんなに、戻るでもなくひたすらに　もっと……

13音節

サムサノナツハオロオロアルキ、背伸びもへりくだりもせずに、こいをしようよきすするまえに、やくそくはまんげつのひまでに、いつもあなたでありますように、祈りとともにありますように、爭うことなんかなくなるのに、一番理觧してくれていたのに、術はすでにそこにあるのに、新作とかもうできなきゃいいのに、青春最前線全力疾赱青に、倒してくれればよかったのに、誕生日にしてあげたかったのに、袋小路をぬけだせたのに、まるでなにごともないかのよに、昔昔のあるところに、喜べなくてもよかったのに、せめてひとときこのぬくもり、指先がほどいたぬくもり、明日がなくなるわけじゃないし、色々やってみたけどやっぱり、裏にいつもあるうすいむらさき、からまりをほどいてもあんまり、生活やありきたりなごまかし、だれもしらないこのものがたり、ぱぴぷぴぷぴぱぴぷぺぷぱぴ、私はいつもわがままばかり　もっと（母音の韻）……

14音節

蝉時雨遙かすだれごしに、水澑まりができないうちに、ッテコハガラナクテモイヽトイヒ、晝下がりゆらゆらのこもれび、温もりなんてあるわけないのに、想いはこぼれるほどあるのに、何もしてあげられなかったのに、何をなくしたかわからないのに、忘れることさえできないほどに、傷ついてしまうことなんかより、言葉にできずにうつむくより、何一つとしてできないままに、涙あふれるならあふれるままに、満たされてみたいのありのままに、ささやかでもかけがえないふたり、中のだれかさんがみてたわたし、ヒドリノトキハナミダヲナガシ、街のどこかふりむいてばかり　もっと（母音の韻）……

15音節

おまえがおまえでなくなるために、細胞分裂をやめられないぼくらに　もっと（母音の韻）……